ゴムやギャザーは、ごまかしが利かない。
寄せ方が少しでもばらつくと、一目でわかってしまう。ある場所だけ詰まっている、ある場所だけ間延びしている。着る前に、置いてあるだけで分かる。
この工程のために、うちにはゴム入れ専用のミシンがある。既製品ではなく、ミシン屋に頼んで作ってもらったものだ。ゴムを送る力が一定に保たれるので、寄り方が揃う。長く縫っても、始めと終わりで変わらない。
均一であることは、派手な取り柄ではない。写真にも写りにくい。それでも、着たときに出る。ウエストが落ち着く。歩いても偏らない。
縫っているのは、この土地に暮らす人たちだ。手で押さえる力、送る速さ。機械に任せきりにはならない部分が、どうしても残る。そこを合わせるのに時間がかかる。
窓の外が、少しずつ秋になってきた。今日も、同じ幅で寄せている。